Urban&Rural, Architectural approach for the Beautiful Earth.

Instagram

Facebook

projectsプロジェクト

current projects

倉敷商工会館

倉敷の街は通りの賑わい、人の息吹を通りに面する建築がその内側の奥深くに引き込むことで増殖してきたのだと思う。そこには路地があり小広場がある。倉敷商工会館の敷地は通りに面して狭くなる困難があり、かつて浦辺鎮太郎がその設計を企てた時には自ら敷地の奥深くに沈めざるを得なかった。
改築設計に当たっていくつかの幸いの後押しで通りに面して建てることができた。その一つは旧倉敷商工会館が前に出るか奥に引くかの二者択一を迫ってきたことにある。もう一つは隣家の外壁が大きな弧を描き、これだけでは倉敷の街にあって少し異質の観があったが、それに対をなし通りの流れを引き込むトラップのようなものを創り出す企てに暗黙の内に誘ってきたことにある。
隣家に向かって弧を描くように折れる外壁は水を切る船の帆が順風を受けるがごとく、また漆喰のような白色と共に、これこそ日本の東西水運の雄―瀬戸内と内陸南北水運の元祖―高梁川が倉敷の経済の水先案内人たるに相応しいと認めるものである。足元にレンガのアーチがある。これは浦辺が好んで用いた近代倉敷のアイコンだが、船を駆る外輪のメタファーでもある。

data

所在地
岡山県倉敷市
構造・階数・延床面積
S造 地上7階 3,168m²
設計業務完了年月
2020年9月
完成年月
2022年9月